今でも懐かしい初恋の思い出

恋愛を重ねるたび、高校時代の初恋を思い出します。

彼女は美人で頭がよく、2年生ながら生徒会長も務める人気者でした。
彼女と関わることなんて3年間で一度もないんだろうなと思うほど、私は学校ではさえない男でした。

でもそんな私も一つだけ輝ける場所がありました。
ギターです。
当時同じ高校内ではバンドをする友人はおらず、別の高校にいる友人と一緒にバンド活動をしていました。
たまに知り合いの経営するライブハウスで下手ながら少ない客の前で演奏させてもらったりしていました。

そんな時、ベースと付き合っている女の子が見に来るという話がありました。
ベースと付き合っている女の子だそうです。

ライブハウスに飲みに来た10人程度の客の前で演奏を始めます。

演奏が終わり、楽屋に2人が来ました。
ベースと付き合っている女の子の隣りにいる子を見て、びっくりしていまいました。
隣りにいるのは、なんと彼女だったのです。
「あれ?○○君じゃない?」
彼女と知り合いであることを知ったバンドのメンバーが「これから打ち上げしようよ」と誘います。

そうしてバンドメンバー4人と女の子2人で飲みに行くことになりました。

飲み会が始まってしばらくすると彼女が私の隣りに座ります。
「バンドしてるって知らなかった。うちの高校軽音ないもんね」
「ギター上手いね。ソロとか凄かった」と彼女は興味津津です。
私はギターのマニアな話くらいしか出来ず、つまらない話してるなと自分でも思いながらそれでも彼女が聞いてくれるので嬉しくなりました。
彼女もロックの曲はいろいろ知っているようで、意外に話が合いました。

飲み会が終わると、彼女と方向が同じと知り2人で歩きました。
「また見に来るね」「ありがとう」
それから彼女はベースと付き合っている女の子とよく身に来てくれるようになりました。

私は彼女に見てもらおうと必死で練習し、本番でも彼女のために弾きました。
あんなに遠い存在だった彼女を今は一番身近な存在として意識するようになっていました。
見に来てくれるたび、みんなで飲み会に行こうという口実で彼女との時間を作りました。

彼女と話が盛り上がるたび、彼女との距離が徐々に縮まっているのを感じます。
でも彼女の本当の気持ちは全くわかりません。
それでも彼女に気持ちを伝えたいという気持ちは日に日に増していきました。

そしてある日の帰り道、いつものように2人で帰っている時、公園に寄りました。
私は意を決して彼女に告白しました。

彼女の答えはOKでした。私は飛び上がるほど嬉しかったです。

彼女はバンドを真剣にやっている私のことを好きになってくれたそうです。
ギターもどんどん上手くなっているのも気付いてくれていました。
それまで私だけ彼女に恋い焦がれていたと思っていたのが、彼女も一緒だったと知り、夢のような気持ちでした。

彼女とはそれから高校の2年間付き合いました。
その2年間は私に取って今でも忘れられない初恋の思い出です。
大学が別々になってしまって別れてしまいましたが、この恋だけはいつまでも懐かしく思う淡い初恋です。