桜の魔法

3月最終日、その日は桜が満開で、とっても美しいしだれ桜の元、私の友人、B子ちゃんは念願の結婚式を挙げました。

お相手の彼、K君との出会いは10年前。
飲み会で出会ったK君にB子ちゃんは一目惚れ。
以来8年間、ひたすらK君を思い続けたのです。

そんなB子ちゃんの直向きさに、K君は遅まきながらやっと女性として意識し始め、ついにお付き合いを始めることとなりました。

そこからはもうトントン拍子、B子ちゃんとK君は結婚に向かってまっしぐら。
お互いの両親への挨拶を済ませ、顔合わせをし、毎週のように結婚式場を見て廻り、素敵な和風の料亭を見つけました。

100年以上も経つ、大きな大きなしだれ桜が春になると満開になるという料亭。

入籍、引っ越しを先に済ませ、結婚式の日取りを3月の終わりに決めました。

結婚式当日、とても暖かい、柔らかい日差しの差し込む日、B子ちゃんとK君は厳かな式を挙げました。
それはそれはB子ちゃんの10年間の想いの詰まった日、とても美しく温かい、愛にあふれた挙式でした。

披露宴会場に移ると、パッ!っと目に飛び込む淡いピンク!
そう、大きな大きなしだれ桜がそれは見事に満開なのです!
まるでB子ちゃんの想いが映し出されたかのように。

会場に足を踏み入れる人、みな順番に「わぁ~っ」とため息ともとれる感嘆の声をあげます。

そんな美しいしだれ桜を鑑賞しながらの披露宴は笑いあり、感動あり、涙ありの素敵な時間。

さて、私はというと…

桜の魔法でしょうか、それとも神様のいたずらでしょうか
数年前に1度だけお会いしたことのあったK君のお友達、T君に再会したのです。

1度しか会ったことは無かったけれど、私もT君も、なぜかお互いよく覚えていて、意気投合。
桜の下で一緒に写真を撮ったり、2次回でゲームのペアーになったりと、楽しい時間を過ごしました。

そしてその後、お互いの連絡先を交換し合い、連絡を取る関係を続け、2年後、同じしだれ桜の下で、めでたく結婚式を挙げることが出来ました。

B子ちゃん、K君、素敵なしだれ桜の魔法を、ありがとう。