甘酸っぱい恋の思い出ってこういう事?

私が初めて彼氏ができたのは、高校3年生の時と、とても遅かったです。
というのも、中学生の間は部活ばかりで、恋愛なんてする余裕がなかったし、高校生になると少女漫画みたいな恋愛に憧れていましたが、実際そんな恋愛が転がっているわけもなく、憧ればかりをもっていました。
少女漫画の恋なんて実際には無いんだ!と、やっと気づけたのが3年になったときでした。
そして、ちょうどそのタイミングで仲が良かった男友達に告白されて付き合い始めることになったのです。

いざ付き合い始めてみても、お互い初めての彼氏と彼女。付き合うってどういう事かよくわからず、どうしていいかわかりませんでした。
彼は熱心に色々誘ってくれましたが、映画デートに誘われても「めんどくさいなー」なんて思って適当に断ったり。
最後はあまり喋らなくなって、同じクラスなのに自然消滅に近い終わりを迎えました。

付き合っていた期間は半年もなく、これだけを話すと、たいした思い出もないかと思われそうですが、実はそうでもありませんでした。
当時のことを思い返すと、高校生ならではの青春の恋愛をしていたなーと思えるエピソードがあるのです。

それは、自転車通学だった彼と一緒に帰っていた思い出です。
私が通っていた学校までの道は、電車通学の人が使う坂道「通称、通学坂」と、ありえない急な坂道「通称、地獄坂」と、自転車通学の人が使う緩やかな坂道「通称、アベック坂」がありました。
お分かりの通り、一緒に帰るときは、自転車を二人乗りして、そのアベック坂を下っていったのです。
その坂道は桜の季節になると、道の両側に桜の花が満開になり、本当に気持ちがいい坂道なのです。

高校を卒業してからの恋愛はというと、車移動が主になり、彼氏と自転車を二人乗りすることなんて、まずありません。
だからこそ、この本当に些細な、「高校生の制服で、緩やかな坂道を、彼氏と自転車の二人乗りで下っていく。」という事が、青春の思い出になったのです。

ちなみに、彼は1年の時から片思いしてくれていたらしく、とても一途で誠実な人でした。優しくて頭も良かった。それでいて、顔もかっこ良かったのです。
今ならわかります。彼がすごくすごく良い男だという事が。
当時の思い出を懐かしむと同時に、当時の彼と別れてしまった自分に本気で文句を言いたい気分です。