好き過ぎて恥ずかしくて一度も話せなかった片思い

高校2年の時に初めてとても好きな人ができました。
その人は同じクラスでテニス部でした。
どうして好きになったのか、いつの間に好きになってしまったのかもわからないのですが、
後ろ姿の髪の毛がサラサラした感じや、はにかんだ時の笑顔が何とも言えなくて、
気が付けばいつも彼のことを目で追いかけていたのです。
また更衣室の窓からテニスコ-トが見えて、彼のテニスする姿が見えたのも、ますます私の片思いに火をつけました。

しかしその頃の私と言えば、男子と話すことが苦手で、とにかくクラスでも物静かな女子でした。
男子から話しかけられない限りは、自分から話すことはほとんどなく、
同じクラスの片思いになった彼に、何とか話すきっかけはないかと四六時中悩んでいたのです。
彼も自分から積極的に女子に話しかけるタイプではなかったので、
彼に話しかけている女子を見るたびに羨ましい気持ちでいっぱいでした。

同じクラスに仲の良い女友達はいたものの、好きな人のことを打ち明けたことはなく、
いくらなんでも高校3年になるクラス替えの時までには、彼と何らかのきっかけで話せるだろうと呑気に考えていましたが、
月日はあっと言う間に流れて、気が付けば3学期に入ってしまい、私の気持ちは焦る一方でした。

本当に今では考えられないことですが、恥ずかしくておはようの挨拶すら言えなかったのです。
それでもせめて彼と挨拶したいとは思っていたのですが、毎朝廊下でさりげなく待ち伏せしてはいたものの、
遠くから彼が見えるたびに、自分の顔が真っ赤に熱をもつのがわかって、結局最後まで挨拶はできず、
ついに一度も彼と話すことなくクラス替えによって、クラスが別々になってしまったのです。

今では本当に懐かしくて切ない思い出です。